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タイ経済、5月は観光好調と支出拡大で回復継続=中銀
6月30日、タイ中央銀行は、5月に同国で観光業が勢いを増し、民間部門と公共部門の支出が拡大したため、経済回復の動きが続いたとの見方を示した。写真は屋台の食べ物を買う旅行客。バンコクで1月撮影(2023年 ロイター/Athit Perawongmetha)
[バンコク 30日 ロイター] - タイ中央銀行は30日、5月に同国で観光業が勢いを増し、民間部門と公共部門の支出が拡大したため、経済回復の動きが続いたとの見方を示した。ただ、輸出は低調にとどまったとした。
中銀のシニアディレクター、サッカポップ・パニャクル氏は記者会見で、外国人観光客が増え続け、経済活動は着実に拡大していると指摘。「景気は依然として回復軌道に乗っている。6月以降の経済活動は徐々に改善するはずだ」と述べた。
中銀は、同国の経済成長率が今年は3.6%、来年は3.8%になると予想した。昨年の実績は2.6%だった。
外国からの観光客については、今年が2900万人、来年は3550万人と予想した。パンデミック前の2019年は約4000万人だった。
だが5月の輸出は、世界的な需要の減速に伴い前年同月比5.9%減り、8カ月連続で減少した。
サッカポップ氏は、輸出は前年比では少なくとも第3・四半期までは減少が続くと予想されるが、前月比ではいくらか改善していると説明した。
中銀によると、5月の経常収支は28億ドルの赤字。前月は6億ドルの赤字だった。