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温室効果ガス排出量相殺の評価制度公表=基準策定団体
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英政府の支援の下で設立されたカーボンクレジットの基準策定団体「自主的炭素市場十全性イニシアチブ」(VCMI)は28日、企業が温室効果ガスの排出を植林などで相殺(オフセット)する際の評価制度を打ち出した。写真は2020年12月に米ニューハンプシャー州のニューイングランド林業財団所有樹木に炭素含有量評価でつけられたマーキング。(2023年 ロイター/Elizabeth Frantz)
[ロンドン 28日 ロイター] - 英政府の支援の下で設立されたカーボンクレジットの基準策定団体「自主的炭素市場十全性イニシアチブ」(VCMI)は28日、企業が温室効果ガスの排出を植林などで相殺(オフセット)する際の評価制度を打ち出した。温室効果ガスの排出量や吸収量を売買するカーボンクレジット市場に透明性と信頼性をもたらすのが狙い。
VCMIが立ち上げた評価制度によると、企業は2050年までに科学的根拠に基づく排出量実質ゼロの目標達成を公約として発表し、達成方法について中間目標を設ける必要がある。
企業が「プラチナランク」の評価を受けるには、残る排出量の100%に相当するカーボンクレジットの購入・償却が必要。この比率は「ゴールドランク」では最低60%、「シルバーランク」は最低20%となる。
VCMIのエグゼクティブ・ディレクター、マーク・ケンバー氏は、企業は排出量目標についてさまざまな用語を使うことが多く、企業が主張する気候変動目標の理解を高めるには新たな基準が必要だと述べた。