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欧州委員、5G通信網でより多くの加盟国に中国製機器の規制要望
欧州連合(EU)欧州委員会のブルトン委員(域内市場)は15日、現在加盟10カ国が中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)と中興通訊(ZTE)の製品を第5世代(5G)通信システムのネットワークに使用するのを禁止ないし制限していることを巡り、こうした措置をもっと多くの国が講じてほしいと要望した。2021年2月、パリ近郊で撮影(2023年 ロイター/Gonzalo Fuentes)
[ブリュッセル 15日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会のブルトン委員(域内市場)は15日、現在加盟10カ国が中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)と中興通訊(ZTE)の製品を第5世代(5G)通信システムのネットワークに使用するのを禁止ないし制限していることを巡り、EU全体の安全保障を確保するために、こうした措置をもっと多くの国が講じてほしいと要望した。
EUは2年前、加盟27カ国に対して、各国ないしEUレベルで通信機器サプライヤーのリスクを適切に評価し、リスクの高い5Gベンダーを通信ネットワークの中核部分から排除もしくは規制することを求める指針を公表している。
しかしブルトン氏は「今のところリスクの高いベンダーの排除や規制にこのような指針を採用しているのは10カ国に過ぎず、EU全体のセキュリティーに大きなリスクを生み出している」と主張。EU加盟諸国がファーウェイとZTEの製品利用を阻止ないし制限するのは、この指針に沿ったもので妥当であり、通信事業者も同じ行動をするよう促した。
ドイツのフェーザー内相は4月、国内の5Gネットワークで既に使用されている中国製機器を調査していると説明。ポルトガルは先月、通信事業者が5Gモバイルネットワークと4Gプラットフォームで中国製機器を使うのを禁止する可能性を打ち出した。
またブルトン氏は、欧州委自体も通信サービス関連の調達でファーウェイとZTEは禁止対象にすると述べ、全てのEU機関に追随を呼びかけた。