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ユダヤ人入植地拡大、中東和平の障害=米国務長官

6月5日、ブリンケン米国務長官は、イスラエルの安全保障とイスラエル・パレスチナ紛争の「2国家解決」に米国が引き続きコミットすることを約束した一方、ユダヤ人入植地の拡大は和平の障害となると述べた。米議会で5月撮影(2023年 ロイター/Elizabeth Frantz)
[ワシントン 5日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は5日、イスラエルの安全保障とイスラエル・パレスチナ紛争の「2国家解決」に米国が引き続きコミットすることを約束した一方、ユダヤ人入植地の拡大は和平の障害となると述べた。
親イスラエルのロビー団体である米国イスラエル公共問題委員会(AIPAC)での講演で語った。
ブリンケン氏はイスラエル占領下のヨルダン川西岸地区の併合に向けた動きや聖地エルサレムの現状を破壊する動きが、2国家解決の見通しを暗くするとの見解を示した。
イスラエルの右派ネタニヤフ政権が入植地を拡大する動きや、イスラエルの閣僚らがユダヤ教徒とイスラム教徒双方にとっての聖地エルサレムを訪問することをバイデン政権は批判してきた。
ブリンケン氏は「入植地の拡大は、われわれが求める希望(和平)への障害となることは明らかだ」と述べたが、聴衆からの反応は鈍かった。
ワシントンのイスラエル大使館はコメント要請に返答していない。
ブリンケン氏はまた、イスラエルに対する米国の長年のコミットメントを説明し、イスラエルが最も敵視するイランの核兵器保有を阻止するために全ての選択肢が用意できていると述べ、聴衆から拍手を浴びた。