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タイ第1四半期GDP、予想上回る前年比+2.7% 消費・観光回復
タイ国家経済社会開発評議会(NESDC)が15日発表した第1・四半期GDP(国内総生産)は前年比2.7%増となり、伸び率は市場予想の2.3%を上回った。写真はバンコクの観光客。1月撮影。(2023年 ロイター/Athit Perawongmetha)
[バンコク 15日 ロイター] - タイ国家経済社会開発評議会(NESDC)が15日発表した第1・四半期GDP(国内総生産)は前年比2.7%増となり、伸び率は市場予想の2.3%を上回った。個人消費と観光分野が回復した。
2022年第4・四半期のGDPは1.4%増だった。
第1・四半期は前期比では季節調整済みで1.9%増。こちらも予想の1.7%増を上回った。22年第4・四半期は1.5%縮小から1.1%縮小に改定された。
観光業への依存が大きいタイ経済は新型コロナウイルスの影響で周辺国に比べて回復が遅れていたが、ここ数カ月中国からの観光客が戻り、雇用と内需が拡大している。
観光業の回復は輸出減少による影響を和らげるのに役立つ。
NESDCは23年GDP成長率予測を2.7─3.7%で据え置いた。投資家の信頼感を高めるため、総選挙後の前向きな雰囲気は維持されるべきと指摘した。22年の成長率は2.6%だった。
複数のアナリストによると、投資家は新政権の誕生とその政策を見極めるため様子見姿勢を取る可能性が高い。
NESDCは23年の外国人観光客予想を2800万人で据え置いた。観光は通常、GDPの11─12%を占める。
22年の観光客は1115万人と目標を上回った。新型コロナウイルス流行前の19年は4000万人近い観光客が訪れ、1兆9100億バーツ(560億ドル)を支出していた。
23年のモノの輸出見通しは1.6%減、総合インフレ率の予想は2.5─3.5%で据え置いた。