ニュース速報

ワールド

中国、ウクライナ停戦に向けあらゆる当事国との連絡維持=外相

2023年05月10日(水)04時12分

中国の秦剛外相は9日、中国政府はウクライナ戦争の停戦を求める上で、ドイツを含むあらゆる当事国とのコミュニケーションラインを維持すると述べた。3月撮影(2023年 ロイター/Greg Baker)

[ベルリン 9日 ロイター] - 中国の秦剛外相は9日、中国政府はウクライナ戦争の停戦を求める上で、ドイツを含むあらゆる当事国とのコミュニケーションラインを維持すると述べた。

ベルリン訪問中に実施したドイツのベーアボック外相との共同会見で「国連安全保障理事会の常任理事国および責任ある大国として、中国は対岸の火事とせず、火に油を注ぐこともしない」と指摘。欧州連合(EU)が新たな対ロシア制裁の一環として中国企業数社のブラックリスト掲載を提案したことについて、「一部の国がいわゆる法律を使って、中国を含む他国に対して遠くまで及ぶ司法権と一方的な制裁を課すことに断固反対する」とした上で「中国は必要な対応を行い、中国企業の合法的な権利と正当な利益を断固として守る」とした。

英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)によると、EUはロシアの軍事機構を支援している中国企業に対する制裁を提案した。

ベーアボック外相は、新たな制裁案に関する協議は継続中だが、一般的にはロシアの防衛関連企業が「戦争に関連する物品にアクセスできるようになる」ことを防ぎ、「制裁対象となっている軍民両用の物品が誤った手に渡らない」ようにすることが重要だとした。

また、中国の習近平国家主席がこのほどウクライナのゼレンスキー大統領と行った会談を歓迎する意を表明。同時に、中国はウクライナの主権と領土保全に対する支援を明確にすることが重要とし、ロシアと「無制限」のパートナーシップを宣言した中国は「戦争終結を選択すれば重要な役割を果たすことができる」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ政権、沿岸警備隊の女性トップ解任 DEI政

ワールド

トランプ氏、多様性政策撤廃の動き加速 民間部門の調

ビジネス

アングル:小売業の春闘、大手けん引 賃上げ持続性に

ビジネス

米マイクロソフト、オープンAIとの契約条件一部緩和
MAGAZINE
特集:トランプの頭の中
特集:トランプの頭の中
2025年1月28日号(1/21発売)

いよいよ始まる第2次トランプ政権。再任大統領の行動原理と世界観を知る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 2
    被害の全容が見通せない、LAの山火事...見渡す限りの焼け野原
  • 3
    「バイデン...寝てる?」トランプ就任式で「スリーピー・ジョー」が居眠りか...動画で検証
  • 4
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
  • 5
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者…
  • 6
    大統領令とは何か? 覆されることはあるのか、何で…
  • 7
    世界第3位の経済大国...「前年比0.2%減」マイナス経…
  • 8
    トランプ新政権はどうなる? 元側近スティーブ・バノ…
  • 9
    電子レンジは「バクテリアの温床」...どう掃除すれば…
  • 10
    「敵対国」で高まるトランプ人気...まさかの国で「世…
  • 1
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 2
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性客が「気味が悪い」...男性の反撃に「完璧な対処」の声
  • 3
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼いでいるプロゲーマーが語る「eスポーツのリアル」
  • 4
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 5
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者…
  • 6
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 7
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 8
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 9
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 10
    被害の全容が見通せない、LAの山火事...見渡す限りの…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 6
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 7
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 8
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 9
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 10
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中