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中国、ウクライナ停戦に向けあらゆる当事国との連絡維持=外相
中国の秦剛外相は9日、中国政府はウクライナ戦争の停戦を求める上で、ドイツを含むあらゆる当事国とのコミュニケーションラインを維持すると述べた。3月撮影(2023年 ロイター/Greg Baker)
[ベルリン 9日 ロイター] - 中国の秦剛外相は9日、中国政府はウクライナ戦争の停戦を求める上で、ドイツを含むあらゆる当事国とのコミュニケーションラインを維持すると述べた。
ベルリン訪問中に実施したドイツのベーアボック外相との共同会見で「国連安全保障理事会の常任理事国および責任ある大国として、中国は対岸の火事とせず、火に油を注ぐこともしない」と指摘。欧州連合(EU)が新たな対ロシア制裁の一環として中国企業数社のブラックリスト掲載を提案したことについて、「一部の国がいわゆる法律を使って、中国を含む他国に対して遠くまで及ぶ司法権と一方的な制裁を課すことに断固反対する」とした上で「中国は必要な対応を行い、中国企業の合法的な権利と正当な利益を断固として守る」とした。
英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)によると、EUはロシアの軍事機構を支援している中国企業に対する制裁を提案した。
ベーアボック外相は、新たな制裁案に関する協議は継続中だが、一般的にはロシアの防衛関連企業が「戦争に関連する物品にアクセスできるようになる」ことを防ぎ、「制裁対象となっている軍民両用の物品が誤った手に渡らない」ようにすることが重要だとした。
また、中国の習近平国家主席がこのほどウクライナのゼレンスキー大統領と行った会談を歓迎する意を表明。同時に、中国はウクライナの主権と領土保全に対する支援を明確にすることが重要とし、ロシアと「無制限」のパートナーシップを宣言した中国は「戦争終結を選択すれば重要な役割を果たすことができる」と述べた。