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インドネシアGDP、第1四半期は前年比+5.03% 予想上回る

インドネシア統計局が5日に発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比5.03%増加した。ジャカルタで昨年8月撮影(2023年 ロイター/Willy Kurniawan)
[ジャカルタ 5日 ロイター] - インドネシア統計局が5日に発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比5.03%増加した。伸び率は、ロイターがまとめた予想中央値4.95%を上回り、昨年第4・四半期の5.01%とほぼ同水準だった。輸出と投資は減速したが、消費や政府支出が改善した。
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)後のインドネシア経済の回復は、コモディティー(商品)主導の輸出ブームに支えられてきた。ただ、商品価格の鈍化や、世界的な金融引き締めが需要に打撃を与えることを理由に、経済の勢いは今後弱まると予想されている。
第1・四半期は、GDPの半分以上を占める家計消費は4.54%増となり、伸び率は昨年第4・四半期の4.48%をわずかながら上回った。第4・四半期は縮小していた政府支出は4%増へと回復した。
一方、輸出の伸び率は11.68%となり、15%近かった第4・四半期から鈍化。統計局は、石炭、パーム油、金属など、インドネシアの主要製品の輸出は好調を維持しているとしている。投資も減速した。
キャピタル・エコノミクスのアナリスト、ガレス・レザー氏は、輸出の低迷とインドネシア中銀の引き締めによる需要への影響に触れ「今後数四半期にわたって経済は苦戦を強いられる可能性がある」とした。