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米財務長官、ザンビアの債務再編進展に期待

1月23日、イエレン米財務長官は、アフリカのザンビアを訪問し、同国の債務再編の重要性を指摘するとともに、主要債権国である中国の高官らと自身が先週会談したことで、再編が進展するとの見通しを示した。ザンビアのルサカで撮影(2023年 ロイター/Namukolo Siyumbwa)
[ルサカ 23日 ロイター] - イエレン米財務長官は23日、アフリカのザンビアを訪問し、同国の債務再編の重要性を指摘するとともに、主要債権国である中国の高官らと自身が先週会談したことで、再編が進展するとの見通しを示した。
イエレン氏は、中国が債務再編の障壁となっており、中国高官らとの会談ではザンビアの問題を提起したと説明。「スピーディーな解決に達するための協力を求めた。対話は建設的だった」と述べた。
これに対して在ザンビア中国大使館は「米国が国外の債務問題に対してできる最大の貢献は、責任ある金融政策に基づき行動して自国の債務問題に対処し、他の主権国家による債務問題解決に向けた取り組みを妨害しないことだ」とコメントした。
イエレン氏はザンビアのムソコトワネ財務相との会談で、米財務省にとってザンビアの債務問題の迅速な解決は最優先課題だと語った。
ヒチレマ大統領との会談では、途上国の債務減免を目指す20カ国・地域(G20)の「共通枠組み」の進展が大きく遅れていると認めた。
イエレン氏は記者団に対し、ザンビアは汚職と人権の問題に取り組むとともに、投資と貿易を促進するビジネス環境を整えることが重要だと述べた。