ニュース速報

ワールド

インド、グリーン水素産業奨励策を計画 20億ドル規模=関係筋

2022年12月28日(水)09時18分

 12月27日、インドがグリーン水素産業向けに1800億ルピー(22億ドル)規模の奨励策を計画していることが、複数の関係者の話で分かった。インドのグジャラートで2015年撮影(2022年 ロイター/Amit Dave)

[ニューデリー 27日 ロイター] - インドがグリーン水素産業向けに1800億ルピー(22億ドル)規模の奨励策を計画していることが、複数の関係者の話で分かった。温室効果ガス排出を削減し、グリーン水素の主要輸出国となることを目指すという。

政府高官と再生エネルギー業界幹部によると、奨励策では産業規模拡大などを通じて今後5年でグリーン水素の製造コストを2割削減する狙い。

グリーン水素は再生可能エネルギーを使って水を電気分解することでつくり、製造過程で温室効果ガスを出さない。

政府高官によると、奨励策は2月1日に来年度(4─3月)予算案の中で発表される可能性がある。

インドではリライアンス・インダストリーズ、インディアン・オイル、NTPC、アダニ・エンタープライゼズ、JSWエナジーなどがグリーン水素事業を計画している。

業界筋によると、インドは製造したグリーン水素の7割を日本や韓国、欧州連合(EU)などに輸出したい考え。グリーンアンモニアへの需要も強いという。

インド政府は今年2月、2030年までに年間500万トンのグリーン水素を生産する計画を発表したが、前出の政府高官は、海外の需要次第で倍増できると話した。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

再送-米、関税収入1日20億ドル 日・韓が訪米し貿

ビジネス

NY外為市場=ユーロ上昇、独連立合意報道で オフシ

ワールド

マスク氏とナバロ氏、関税巡り批判合戦 ホワイトハウ

ビジネス

米国株式市場=S&P、約1年ぶり5000割れ トラ
MAGAZINE
特集:トランプ関税大戦争
特集:トランプ関税大戦争
2025年4月15日号(4/ 8発売)

同盟国も敵対国もお構いなし。トランプ版「ガイアツ」は世界恐慌を招くのか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    公園でひとり歩いていた老犬...毛に残された「ピンク色」に心打たれる人続出
  • 3
    「吐きそうになった...」高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及んでる...インド人男性の投稿にSNSで怒り爆発
  • 4
    【クイズ】ペットとして、日本で1番人気の「犬種」は…
  • 5
    これが中国の「スパイ船」...オーストラリア沖に出現…
  • 6
    反トランプのうねり、どこまで大きくなればアメリカ…
  • 7
    流石にこれは「非常識」?...夜間フライト中に乗客が…
  • 8
    ロシア黒海艦隊をドローン襲撃...防空ミサイルを回避…
  • 9
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 10
    「茶色すぎて前が見えない」...ネパールを染める「危…
  • 1
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世界が感動
  • 2
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 3
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 4
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 5
    公園でひとり歩いていた老犬...毛に残された「ピンク…
  • 6
    ロシア黒海艦隊をドローン襲撃...防空ミサイルを回避…
  • 7
    【クイズ】日本の輸出品で2番目に多いものは何?
  • 8
    5万年以上も前の人類最古の「物語の絵」...何が描か…
  • 9
    「最後の1杯」は何時までならOKか?...コーヒーと睡…
  • 10
    紅茶をこよなく愛するイギリス人の僕がティーバッグ…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世界が感動
  • 3
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 4
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の…
  • 5
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 9
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中