ニュース速報

ワールド

北朝鮮、日本の安保戦略「新たな侵略政策」と非難 軍事的対応示唆

2022年12月20日(火)12時10分

北朝鮮は20日、日本の軍事力増強は東アジアの安全保障環境を根本的に変えるとして新たな防衛戦略を非難するとともに、日本の選択が「間違い」で「危険」であることを行動で示すと警告した。写真は金正恩総書記。平壌で撮影。10月18日、朝鮮中央通信が公開(2022年 朝鮮中央通信)

[ソウル 20日 ロイター] - 北朝鮮は20日、日本の軍事力増強は東アジアの安全保障環境を根本的に変えるとして新たな防衛戦略を非難するとともに、日本の選択が「間違い」で「危険」であることを行動で示すと警告した。

国営の朝鮮中央通信(KCNA)が、北朝鮮外務省報道官の声明を伝えた。

報道官は「日本は実質的に他国への先制攻撃を認める新たな防衛戦略の採用により、朝鮮半島と東アジアに深刻な安保危機をもたらしている」と指摘。日本の安保戦略は事実上「新たな侵略政策」を正式なものにしたと述べたほか、軍備強化は地域の安保環境を根本的に変えるもので、国連憲章に違反し、国際的な平和を損なうと非難した。

また、米国が「日本の再軍備・再侵略計画を称揚・扇動している」と非難し、米国には北朝鮮の防衛力強化について問題を提起する権利はないと述べた。

さらに、北朝鮮は地域の複雑な安保環境の変化に伴い、自国の基本的権利を守るため、強力かつ断固とした軍事的措置を取る権利があることを明確にすると述べ、「日本は間もなく、明らかに間違いで非常に危険な選択をしたことを思い知るだろう」と警告。「日本の不当で強欲な野望実現の試みをどれだけ懸念し不快に思っているかを、われわれは実際の行動を通じて示し続けるだろう」とした。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

祭り群衆に車突っ込み11人死亡、カナダ西部 男拘束

ビジネス

英中銀、中央清算機関のストレステストで貿易戦争の影

ワールド

世界の軍事費2兆7200億ドル、冷戦後で最大=スト

ワールド

カナダ総選挙、与野党が最後の訴え トランプ氏対応争
MAGAZINE
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
2025年4月29日号(4/22発売)

タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 5
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 6
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 7
    体を治癒させる「カーニボア(肉食)ダイエット」と…
  • 8
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 9
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 10
    足の爪に発見した「異変」、実は「癌」だった...怪我…
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初期に発見される
  • 4
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 5
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
  • 6
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 7
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負…
  • 8
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 9
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 10
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 6
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 7
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 8
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 9
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 10
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中