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南アフリカ与党党首選、現職ラマポーザ大統領を再任 市場は好感
南アフリカ与党・アフリカ民族会議(ANC)の党首選は、現職のラマポーザ大統領が再任された。任期は5年。写真はANC会合の出席者。12月19日撮影(2022年 ロイター/Siphiwe Sibeko)
[ヨハネスブルク 19日 ロイター] - 南アフリカ与党・アフリカ民族会議(ANC)の党大会は19日、党首選で現職のラマポーザ大統領を再任した。任期は5年。
再任は広く予想されていた。ラマポーザ氏は、ムキゼ元保健相を破り2期目を確保。得票率はムキゼ氏が43%、ラマポーザ氏が57%程度だった。
発表を受け、市場では通貨ランド、銀行株、国債が上昇した。
ラマポーザ氏を巡っては不正資金疑惑が浮上しているが、同氏は不正行為を否定。訴追はされていない。
問題となっているは、2020年にラマポーザ氏の所有する牧場内にある別荘で起きた盗難事件。侵入した強盗が家具の中に多額の現金が隠されているのを見つけ、持ち去った。同氏がどのように現金を入手したかを巡り、疑惑が浮上していた。
党大会ではANCの最高幹部もラマポーザ派が優勢となった。ネルソン・マンデラ大学で教壇に立つ政治アナリストのオンガマ・ムティムカ氏は、「今回の党大会は(ラマポーザ氏が選出された)17年の党大会以降の政治的行き詰まりを打破し、大統領が掲げてきた政治課題に対する内部反対派がほぼ消滅することを示している」と述べた。