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ロシア、ヘルソン州「無人化」図る 医療機器など大量接収=ゼレンスキー大統領

ウクライナのゼレンスキー大統領は28日、ロシアが一方的に「併合」を宣言したウクライナ南部のヘルソン州で医療機器や救急車などを大量に接収し、この地域で住民が暮らしていけなくなるようにしていると非難した。写真は10月25日、首都キーウ(キエフ)で記者会見するゼレンスキー大統領(2022年 ロイター/Gleb Garanich)
[28日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は28日、ロシアが一方的に「併合」を宣言したウクライナ南部のヘルソン州で医療機器や救急車などを大量に接収し、この地域で住民が暮らしていけなくなるようにしていると非難した。
ウクライナ軍はヘルソン近郊に集結しており、ロシアが設置した当局は多くの住民の避難を急いでいる。
ゼレンスキー大統領は夜のビデオ演説で「ロシア軍はこの地域の医療機関を閉鎖し、医療機器や救急車などを接収した。この地にまだとどまっている医師らにロシア領内に移るよう圧力をかけている」と述べた。
その上で「ロシアはヘルソン地域を無人地帯にしようとしている」とし、親ロシア勢力は占領を維持できないことが分かったため、可能なことを行おうとしているとの見方を示した。