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国連、ザポロジエ原発のIAEA査察支援に意欲
国連のデュジャリック報道官は15日、砲撃が続いているウクライナ南東部のザポロジエ原子力発電所について、ロシアとウクライナの双方が合意すれば、国連は国際原子力機関(IAEA)による査察を支援できると述べた。写真は、ロシア国旗を征服に付けた軍人が同原発周辺を警備している様子。2022年8月4日に撮影。(2022年 ロイター/Alexander Ermochenko)
[ニューヨーク 15日 ロイター] - 国連のデュジャリック報道官は15日、砲撃が続いているウクライナ南東部のザポロジエ原子力発電所について、ロシアとウクライナの双方が合意すれば、国連は国際原子力機関(IAEA)による査察を支援できると述べた。
また、「国連事務局にはIAEAの活動を妨害したり、中止したりする権限はない」と述べ、IAEA査察団の訪問を国連が妨害したとするロシアの主張に反論した。
ロシアとウクライナともIAEA査察団の訪問を望むと表明している。IAEAのグロッシ事務局長は代表団を指揮する用意があるとこれまでに述べており、両国に協力を呼びかけている。
一方、ロシア外務省のビシュネベツキー不拡散・軍備管理局次長は、IAEAが同原発を査察する場合、危険が大き過ぎるためウクライナ首都キーウ(キエフ)を経由することはできないと述べた。ロシアの複数の通信社が16日報じた。
タス通信によると、ビシュネベツキー氏は、IAEAが代表団を派遣してもウクライナが求める原発の非軍事化に対応する権限はないとも述べた。
ロシア国防省は15日、ショイグ国防相が国連のグテレス事務総長と電話会談し、ザポロジエ原子力発電所が安全に稼働するための条件について協議したと発表した。