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シンガポールの経済成長率、来年さらに鈍化へ=金融管理局長官

7月19日、シンガポール金融管理局(MAS、中央銀行)のラビ・メノン長官は、来年のシンガポールの経済成長率について、主要貿易相手国の減速に伴いさらなる鈍化が見込まれると述べた。写真はMAS。シンガポールで2017年6月撮影(2022年 ロイター/Darren Whiteside)
[シンガポール 19日 ロイター] - シンガポール金融管理局(MAS、中央銀行)のラビ・メノン長官は19日、来年のシンガポールの経済成長率について、主要貿易相手国の減速に伴いさらなる鈍化が見込まれると述べた。
「経済成長鈍化の程度は、世界経済のシナリオがどうなるかに左右される」と指摘。「今のところ、来年のシンガポールはリセッション(景気後退)にもスタグフレーションにもならないと予想している」とも語った。
MASは先週、金融政策を臨時に見直し、引き締めを決定した。同国が消費者物価高騰への対応を強める中、金融引き締めがインフレ鈍化につながるとの見方を示した。
長官は世界的なインフレが来年緩和するとも発言。
「インフレの進行で企業・消費者信頼感が悪化していることは間違いないが、現時点では今年の深刻な不況につながるほどではない」とし「インフレは来年緩和する見通しだ。主要国中銀が金融緩和を解除し、供給面の課題も対処されるためだ」と述べた。