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ロシア、次の攻撃段階へ準備か 西側供与の兵器がウクライナ支援
ウクライナ軍当局者によると、西側の長距離兵器がウクライナ軍の戦力を支援する中、ロシアは次の攻撃段階の準備を行っている。ハリコフで7月17日撮影(2022年 ロイター/Nacho Doce)
[キエフ(キーウ) 17日 ロイター] - ウクライナ軍当局者によると、西側の長距離兵器がウクライナ軍の戦力を支援する中、ロシアは次の攻撃段階の準備を行っている。
ロシア国防省の声明によると、ショイグ国防相は掌握地域へのウクライナによる攻撃を阻止するため軍部隊に作戦を強化するよう命じた。
ウクライナ軍情報当局のスキビツキー報道官は16日夜、「空と海からのミサイル攻撃だけではない。前線全体に沿って砲撃が見られる。戦術航空機や戦闘ヘリコプターが活発に使用されている」とし「明らかに攻撃の次の段階に向けた準備が進められている」と語った。
ウクライナ軍によると、ロシアは東部ドネツク州のウクライナが支配する重要都市スラビャンスクへの攻撃に向け部隊を再編しているもよう。
また英国防省は17日、ロシアがウクライナ軍からの圧力を受け、南部の占領地域でも防衛を強化しているとの分析を明らかにした。
ウクライナ当局者は、米国から先月受け取り始めた高機動ロケット砲システム(ハイマース)により、2014年にロシアに併合されたクリミアなどロシアが占領する地域の目標に到達することが可能になったとしている。
ロシアのメドベージェフ前大統領は17日、ウクライナと北大西洋条約機構(NATO)加盟国がクリミアに対するロシアの支配権を認めないのは同地に黒海艦隊の拠点を持つロシアにとって「システム上の脅威」であり、この地域に外部から攻撃があれば「審判の日」が来ると警告した。ロシアのタス通信が伝えた。