ニュース速報

ワールド

インド当局、中国スマホ大手ビボの口座差し押さえ マネロン調査

2022年07月08日(金)10時06分

7月7日、インド当局は中国のスマートフォンメーカーVivo(ビボ)のインド事業に関係する119件の銀行口座から46億5000万ルピー(5876万ドル)を差し押さえたと発表した。印アーメダバードのショッピングセンターに掲げられたビボの看板。2018年12月撮影(2022年 ロイター/Amit Dave)

[ニューデリー 7日 ロイター] - インド当局は7日、中国のスマートフォンメーカーVivo(ビボ)のインド事業に関係する119件の銀行口座から46億5000万ルピー(5876万ドル)を差し押さえたと発表した。マネーロンダリング(資金洗浄)疑惑を巡る調査の一環という。

金融犯罪を扱う財務省歳入局執行部は、ビボの48カ所の拠点と23の関連団体を今週に家宅捜索したと明らかにした。インド事業の売上金を国外に移し、赤字を報告して税金の支払いを逃れた疑いがあるという。

ビボは中国BBKエレクトロニクス(広東歩歩高電子工業)の傘下企業。口座差し押さえについてコメントの求めに応じていない。同社は今週、当局に協力し、インドの法律順守の徹底に努めていると述べていた。

当局側は、ビボの中国人を含む従業員が家宅捜索に協力せず、デジタル機器を隠そうとしたと指摘。また、金塊2キロと現金も押収したと明らかにした。

捜索を受けて、在インド中国大使館は6日、インド当局による中国企業の調査が相次いでおり、同国に投資したり事業展開する外国企業の信頼を損ねていると批判。中国企業にとって公正な事業環境を整えるよう求めた。

インド当局によると、ビボは売上金1兆2500億ルピー(158億2000万ドル)のほぼ50%を中国に送金したとみられる。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:コメ譲歩に慎重論、車関税の除外不透明 日

ビジネス

日経平均は続伸で寄り付く、一時3万6000円回復 

ビジネス

国際通貨金融委が貿易リスク強調、IMFの役割再確認

ワールド

グリーンランド、デンマークと関係強化へ トランプ氏
MAGAZINE
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
2025年4月29日号(4/22発売)

タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 5
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 6
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 7
    体を治癒させる「カーニボア(肉食)ダイエット」と…
  • 8
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 9
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 10
    足の爪に発見した「異変」、実は「癌」だった...怪我…
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初期に発見される
  • 4
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 5
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
  • 6
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 7
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負…
  • 8
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 9
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 10
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 6
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 7
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 8
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 9
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 10
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中