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カナダ、たばこ1本1本への健康警告印刷の義務化提案

2022年06月13日(月)15時12分

 6月10日、カナダのベネット精神衛生・依存症担当相は、記者団に対し、喫煙者抑制策に実効性をもたせるため、たばこ1本1本に健康上の警告印刷を義務付ける連邦政府提案を発表した。写真はロンドンで2017年5月撮影(2022年 ロイター/Russell Boyce)

[オタワ 10日 ロイター] - カナダのベネット精神衛生・依存症担当相は10日、記者団に対し、喫煙者抑制策に実効性をもたせるため、たばこ1本1本に健康上の警告印刷を義務付ける連邦政府提案を発表した。実現すれば国として世界で初めてになる。

連邦政府は2001年、たばこの箱に健康被害を訴える写真を表示することを世界で初めて義務化。ベネット氏によると、この方法がカナダの喫煙者には陳腐化してきた。若者などは社交の場では直接にたばこ1本1本にアクセスしてしまうことが頻繁にあるとも説明した。

新提案は11日から75日間、意見公募にかける。箱に印刷する健康リスクの内容をもっと増やすことも盛り込んでいる。

新提案に対し、米フィリップモリス・インターナショナルのカナダ部門は喫煙者数削減を助けないとの見方を示し、むしろ別の選択肢について適切な情報を与えるようにすべきだと主張した。

連邦政府の声明によると、たばこ喫煙は今なおカナダでの疾病や早死の原因で上位にあり、関連死は年間約4万8000人に上る。カナダでたばこの習慣的な喫煙者は人口の13%とされる。

ロイター
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