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原油先物下落、米ロ首脳会談やイラン核合意期待で

21日序盤の原油先物価格は、ウクライナ情勢を受けて1ドル超上昇している。米国や欧州連合(EU)は、ロシアがウクライナに侵攻すれば制裁を科すと明言している。写真は2015年11月、フィンランド南部ポルボーの石油精製施設(2022年 ロイター/Jussi Rosendahl)
[メルボルン 21日 ロイター] - 21日の原油先物価格は、米ロ首脳がウクライナ危機を巡り会談する計画を受け、下落に転じている。イランと主要国の核合意が1─2週間のうちに合意する見通しも押し下げ要因。
フランス大統領府は21日、バイデン米大統領とロシアのプーチン大統領が首脳会談開催で基本合意したと発表した。ホワイトハウスによると、バイデン大統領は会談に原則的に受け入れた。
0224GMT(日本時間午前11時24分)時点で北海ブレント先物は0.73ドル(0.8%)安で1バレル=92.81ドル。朝方には1ドル超上昇し95.00ドルまで上昇していた。
米WTI先物は0.52ドル(0.6%)安の90.55ドル。朝方の高値は92.93ドル。
ある欧州連合(EU)高官は18日、イラン核合意について、2015年の合意復活に「かなり近づいている」と述べた。
アナリストは、原油市場は依然タイトで供給があればプラスだが、相場は目先不安定でイラン産原油が戻るのは今年まだ先になるとの見方を示した。