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英ロ国防相が会談、「ロシアは侵攻しないと行動で示す必要」
英国のウォレス国防相は11日、ウクライナを侵攻しないとするロシアの保証を真剣に受け止めているとしながらも、ロシアは行動でこれを示す必要があるとの考えを示した。モスクワで撮影(2022年 ロイター/Maxim Shemetov)
[モスクワ 11日 ロイター] - 英国のウォレス国防相は11日、ウクライナを侵攻しないとするロシアの保証を真剣に受け止めているとしながらも、ロシアは行動でこれを示す必要があるとの考えを示した。
ウォレス氏はこの日、ロシアのショイグ国防相とモスクワで会談。モスクワの英国大使館で行った記者会見で「ロシアはウクライナを侵攻しないと言っており、われわれはこれを真剣に受け止めている。ただ、これに伴う行動を注視していると伝えた」と述べた。
ロシアが国境沿いに集結させている10万人を超える軍隊について「近隣国への侵攻を含む多くのことが可能な規模」と指摘。ただ「ウクライナを侵攻する意図はないとのメッセージをロシアから明確に受け取った。同時に、ロシアが抱える懸念の一部にも耳を傾けた」とし、信頼醸成と透明性の向上でロシアの懸念に対応することは可能との考えを示した。
ロシアのインタファクス通信によると、ショイグ氏はウォレス氏に対し、米国と北大西洋条約機構(NATO)が提示した安全保障に関する提案に対し「近く回答する」と表明。現在の緊張の高まりの責任はロシアにはないとした上で、西側諸国に対しウクライナへの兵器供給をやめるよう呼び掛けた。