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核合意再建協議、9日に再開 イランの姿勢に懸念も
イラン核合意再建に向けた協議が9日にウィーンで再開される見通しと、イラン学生通信(ISNA)が7日報じた。5月撮影(2021年 ロイター/Lisi Niesner)
[ドーハ 7日 ロイター] - フランスのルドリアン外相は、イラン核合意再建に向けた協議が9日に再開する見通しだと明らかにした。ただ、イランが核開発を進めるために協議を引き延ばしているとして懸念を示した。
11月29日に開始し、今月3日に中断した7回目の協議についてルドリアン氏は議会の委員会で「それほど期待が持てる」状況ではないと指摘。
イランは協議引き延ばしを望んでいるもようだとし、長引けば長引くほど、イランは核開発制限義務の履行をさらに停止し、核兵器保有に近付くことになるとの認識を示した。
イランのメディアも核合意再建協議が9日に再開する見通しだと報じたが、米国務省の高官は、確定した日程は承知していないと述べた。
イランが義務履行を再開し、米国が核合意に復帰することを目指し、両国はウィーンで欧州を仲介役とする間接協議を行ってきた。
ただ、米国務省高官は先週末、イラン側が今回、合意再建に向けて過去6回の協議で示していた全ての譲歩案を撤回する一方、他国による妥協は維持した上でさらなる要求を行ったと非難した。
サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)はバイデン大統領とロシアのプーチン大統領が7日の電話会談で、イランについて「生産的」な協議を行ったと述べた。ロシアは中国、英仏独とともに核合意の当事国。
「イランが真剣な姿勢を欠けば、それだけ(米中ロ英仏独)の結束が強くなり、交渉でイランの孤立感が増すことになる」と語った。