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イラン外相がNYでサウジ含む湾岸高官と会合、イラクが仲介
イランのアミラブドラヒアン外相は国連総会が開かれているニューヨークで、サウジアラビアを含む湾岸諸国などの当局者との会合に出席し、イラン新政権は近隣諸国との関係強化を優先事項に据えていると伝えた。4月撮影(2021年 ロイター/Lisi Niesner)
[22日 ロイター] - イランのアミラブドラヒアン外相は国連総会が開かれているニューヨークで、サウジアラビアを含む湾岸諸国などの当局者との会合に出席し、イラン新政権は近隣諸国との関係強化を優先事項に据えていると伝えた。イラン半国営のメヘル通信が22日、報じた。
メヘル通信によると、21日に開かれた会合にはアミラブドラヒアン外相のほか、サウジ、クウェート、カタール、エジプト、ヨルダン、トルコ、フランスなどに加え、欧州連合(EU)、アラブ連盟、湾岸協力会議(GCC)の外相もしくは高官が出席した。
イランは2016年にサウジと国交を断絶。メヘル通信によると、イランと他の湾岸諸国との間の関係改善の仲介に努めているイラクが、ニューヨークにあるイラク大使の自宅で今回の会合を主催した。
メヘル通信によると、アミラブドラヒアン外相は同会合で「外交と対話を通してのみ、危機、誤解、相違を乗り越えられるということが今回の会合で示された」とし、「イラン新政権は近隣諸国との関係強化を優先事項に掲げている」と述べた。
アミラブドラヒアン外相はこのほか、欧州連合(EU)の外相に当たるボレル外交安全保障上級代表と個別に会談。EUは22日、ボレル上級代表は早期に交渉を再開する意図を確認したと明らかにした。
イラン外務省はツイッターへの投稿で、アミラブドラヒアン外相が8月28日にバグダッドで行われた会合のフォローアップ会合に出席したと表明。ただ会合の参加者については明らかにしなかった。