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ギニア国軍、中銀に政府機関の口座凍結を命令

2021年09月10日(金)10時03分

 西アフリカのギニアでクーデターにより権力を掌握した国軍は9日、中央銀行やその他の銀行に対し、政府機関の口座を全て凍結するよう命令したと明らかにした。5日、首都コナクリで撮影(2021年 ロイター/Saliou Samb)

[コナクリ 9日 ロイター] - 西アフリカのギニアでクーデターにより権力を掌握した国軍は9日、中央銀行やその他の銀行に対し、政府機関の口座を全て凍結するよう命令したと明らかにした。

5日のクーデターでは国軍の特殊部隊がコンデ大統領を拘束し、政府を解散。憲法停止を宣言し、陸と空の国境も閉鎖した。

国軍の報道官は全国放送のテレビで、銀行口座凍結は「国家資産の安全を確保」する狙いがあると述べた。

コンデ政権の10年間にギニアは資源ブームで力強い経済成長を果たしたが、国民がここ数年に汚職が増えたと感じ、経済や生活水準に関する不満も高まっていることが調査で明らかになっている。

西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)の代表団はクーデター発生後の状況を調査するために10日にギニアを訪れる予定。

ECOWASはクーデターを非難し、コンデ氏の釈放を求めているが、ギニアの国軍に対して影響力を発揮するのが難しい可能性がある。昨年8月以降、クーデターが2回起きている西アフリカのマリでは、ECOWASのけん制にもかかわらず軍幹部のゴイタ氏が大統領に就いている。

ロイター
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