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中国政府に批判的な香港紙創業者、禁錮の刑期が計1年8月に

2021年05月28日(金)14時51分

 5月28日、香港の裁判所は28日、中国の国慶節(建国記念日)に当たる2019年10月1日の違法な集会に関与したとして、香港紙「蘋果日報(アップル・デーリー)」創業者で中国政府に批判的な黎智英(ジミー・ライ)氏(写真)に禁錮1年2月の新たな判決を言い渡した。写真は香港で2月撮影(2021年 ロイター/Tyrone Siu)

[香港 28日 ロイター] - 香港の裁判所は28日、中国の国慶節(建国記念日)に当たる2019年10月1日の違法な集会に関与したとして、香港紙「蘋果日報(アップル・デーリー)」創業者で中国政府に批判的な黎智英(ジミー・ライ)氏に禁錮1年2月の新たな判決を言い渡した。

胡雅文(アマンダ・ウッドコック)判事は、新たな判決は別件と合わせたものになると説明。黎氏の刑期はこれまでのところ計1年8月となる。

昨年12月から収監されている黎氏は、19年8月18日と同31日に同様のデモに参加したとして、既に最大1年2月の禁錮刑に服している。19年は香港で民主派によるデモが活発化していた。

黎氏はまた、20年に施行された香港国家安全維持法(国安法)の下、外国との結託といった3件の罪にも問われている。

同氏の度重なる逮捕を巡っては、香港での表現や集会の自由を懸念する欧米諸国や国際人権団体が批判している。

このほか、長髪がトレードマークとなっていることから「長毛」のあだ名で知られる活動家の梁国雄氏ら9人も最大1年6月の禁錮刑を言い渡された。2人は執行猶予を受けた。

傍聴した活動家仲間の曽健成氏はロイターに対し、梁国雄氏が「重い」判決を受けたことを批判。「われわれ全員が現在、表現の自由が許されない『監獄都市』にとらわれている」と語った。

ロイター
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