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中国、上期のレアアースの生産枠を過去最高水準に設定

2021年02月21日(日)09時14分

中国政府は19日、今年上期のレアアース(希土類)の生産枠を27%以上増やし、過去最高水準とした。写真はレアアース採掘場、提供写真、2011年7月撮影(2021年 ロイター)

[19日 ロイター] - 中国政府は19日、今年上期のレアアース(希土類)の生産枠を27%以上増やし、過去最高水準とした。供給不足に対する懸念が緩和する可能性がある。

中国は世界最大のレアアース生産国。レアアースは電気自動車(EV)、家電、軍事機器などに利用されている。

工業情報化省と自然資源省が共同声明で明らかにした。

今年上期のレアアースの採掘枠は前年同期比27.2%増の8万4000トン、精練・分離枠は同27.6%増の8万1000トン。

コンサルティング会社ロスキルのマネジャー、デビッド・メリマン氏は、EVの需要拡大を視野に入れた措置ではないかと指摘した。

一部のレアアースは需要拡大や中国が輸出を制限するとの懸念から、数年ぶりの高値に値上がりしている。

同氏は、供給が増えれば短期的に価格に下落圧力がかかるが、生産枠を引き上げても生産が増える保証はないと指摘した。

英フィナンシャル・タイムズ紙(FT)は今週、中国政府が米防衛企業に不可欠なレアアースの輸出規制を検討していると報じた。

ロイター
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