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NZ、来週にもコロナワクチン承認の可能性 年内の国境開放は困難
ニュージーランドのアーダーン首相は26日、来週にも新型コロナウイルスワクチンの使用を承認する可能性があると明らかにした。写真は昨年10月11日に労働党大会で演説する同首相。ウエリントンで撮影。(2021年 ロイター/Praveen Menon)
[26日 ロイター] - ニュージーランドのアーダーン首相は26日、来週にも新型コロナウイルスワクチンの使用を承認する可能性があると明らかにした。
アーダーン首相は声明を発表し、「われわれはニュージーランド国民へのコロナワクチン接種に向け迅速に前進している。しかしワクチンの安全性と有効性の確認にも取り組んでいく」と説明した。
ニュージーランド政府は前日、数カ月ぶりに市中感染が確認されたと発表した。感染者は昨年12月30日に帰国した女性で、2週間の隔離措置を終えて施設を出た後に陽性となり、南ア型変異種が検出された。これを受け、オーストラリアはニュージーランドとの往来の隔離免除措置を72時間停止した。
ニュージーランド政府にはワクチン接種圧力が高まっていたが、政府は手続き開始は数カ月後になると繰り返していた。
アーダーン首相は、医薬品監督当局が米ファイザーと独ビオンテック開発のワクチンの暫定承認に向け作業を進めていると述べた。第1便は第1・四半期末までに到着予定だが、政府は早めの到着に備えて万全を期しているという。
ヒプキンス新型コロナ対策相は声明で、「最も重要なのは開始時期ではなく終了時期。年央にはより広範囲な接種に入りたいと考えている」とした。
アーダーン首相はまた、オーストラリアや太平洋諸国など近隣諸国との往来を除き、年内の国境開放は困難と述べた。
外国との行き来を再開するには、ワクチン接種を受けた人が新型コロナウイルスを拡散しないという確信、および十分な数の自国民がワクチン接種を受けることの両方が必要だが、双方ともに時間がかかるという。
*内容を追加します。