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トルコ大統領、ウイサル中銀総裁を解任 後任に前財務相

2020年11月07日(土)15時50分

 トルコのエルドアン大統領は7日、同国中央銀行のウイサル総裁を解任した。写真は、トルコリラの紙幣(2020年 ロイター/Murad Sezer)

[イスタンブール 7日 ロイター] - トルコのエルドアン大統領は7日、同国中央銀行のウイサル総裁を解任した。後任にはアーバル前財務相を任命した。

解任は大統領令によるもので、官報に掲載された。解任の理由は明らかにされていない。

トルコの通貨リラは6日、1ドル=8.5445リラで取引を終了。一時は8.58リラと過去最安値を付けた。リラは今年、対ドルで30%下落している。

中銀が利下げしないことに不満を募らせていたエルドアン大統領は2019年7月、当時のチェティンカヤ総裁を解任し、副総裁だったウイサル氏を昇格させた経緯がある。

エルドアン大統領は高金利に強硬な反対の姿勢を示しており、借り入れコストの低下を繰り返し主張している。前週末には、トルコは「金利・為替・インフレという魔の三角」に追い込んでいる人々に対する経済戦争を闘っている、と述べている。

ロイター
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