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トランプ・バイデン両氏フロリダ州で集会、コロナ対策の違い鮮明
10月29日、米大統領選の共和党候補トランプ大統領と民主党候補バイデン前副大統領は29日、激戦州フロリダでそれぞれ集会を開き、支持を訴えた。フロリダ州タンパで撮影(2020年 ロイター/Jonathan Ernst)
[タンパ(米フロリダ州) 29日 ロイター] - 米大統領選の共和党候補トランプ大統領と民主党候補バイデン前副大統領は29日、激戦州フロリダでそれぞれ集会を開き、支持を訴えた。トランプ氏の集会は聴衆が密集した一方、バイデン氏は車を乗り入れる方式を取り、新型コロナウイルス対策の違いが鮮明となった。
ロイター/イプソスが28日発表した激戦州支持率調査によると、フロリダ州ではバイデン氏の支持率が49%、トランプ氏が47%で、統計上互角となった。
同州の選挙人は29人と多く、重要性が高い。トランプ氏は2016年の前回選挙で同州で勝利しており、下馬評を覆して当選する原動力となった。
トランプ氏が同州タンパで開いた屋外集会には何千人もの聴衆が密集したが、多くはマスクを着けていなかった。トランプ氏は「あの男に負けるなんて想像できるか?」と述べてバイデン氏をあざけり、再選すると確信していると続けた。
バイデン氏はその数時間後に同じタンパで参加者が車を会場に乗り入れて車の中かその近くで演説を聞く「ドライブイン」方式の集会を開いた。バイデン陣営の要請に従い、支持者らはマスクを着用した。
バイデン氏はトランプ氏がウイルスを拡散し集団感染を招く「スーパースプレッダー・イベント」を開いていると批判。感染者数が増えているにもかかわらず、最悪期は過ぎたとトランプ氏が主張していることも非難した。
「トランプ氏は白旗を揚げ、米国の家庭を見捨て、コロナに降伏した」とし、「しかし米国民は決してあきらめない、決して屈しない」と強調した。
トランプ氏は自身のコロナ感染から回復後、目まぐるしいスケジュールで選挙活動を行っており、多い日は異なる州で3回集会を開催。バイデン氏はこれよりゆるめの日程を組み、今週は2日間を自宅のあるデラウェア州の周辺で過ごした。
トランプ氏は29日夜にノースカロライナ州で集会を予定していたが、同氏陣営によると、ハリケーン「ゼータ」の影響で延期された。 30日は再び中西部のミシガン、ウィスコンシン、ミネソタの各州で遊説を予定している。バイデン氏は30日にウィスコンシン、ミネソタ、アイオワを訪れるとみられる。