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キルギス大統領、首都に非常事態宣言 「辞任の用意」とも
4日の議会選挙以降、混乱が続く中央アジア・キルギスのジェエンベコフ大統領(写真)は9日、新たな内閣が選出され次第、辞任する用意があると表明した。提供写真(2020年 ロイター/Kyrgyz Presidential Press Service)
[ビシケク/アルマトイ(カザフスタン) 9日 ロイター] - 4日の議会選挙以降、混乱が続く中央アジア・キルギスのジェエンベコフ大統領は9日、首都ビシケクに非常事態を宣言した。夜間の外出を禁止し、治安対策を強化する。さらに、抗議デモや小競り合いなどの混乱収拾に向けて軍の出動を命じた。
非常事態宣言は21日朝まで維持される。
ジェエンベコフ大統領はこれに先立ち、新たな内閣が選出され次第、辞任する用意があると表明。新内閣は10日にも選出される可能性があるという。
議会選の結果に抗議する野党支持者らが6日に政府庁舎を占拠したのに続き、ボロノフ首相が辞任を表明し選挙管理委員会は議会選の結果を無効としたが、野党勢力は主導権争いを繰り広、暫定首相を選出できていない。政治空白の打開を狙った大統領の新たな声明によって今後の政権移譲は円滑に行われる見通しになったが、足元の行き詰まりは解消できなさそうだ。
4日の議会選ではジェエンベコフ大統領に近い2つの政党が圧勝したという結果が発表されたが、他の11以上の政党は受け入れを拒んでいる。欧米系の監視団体は、票の買収に関する信用できる情報があるとしている。
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