ニュース速報

ワールド

トランプ氏の元上級顧問、バイデン氏支持 前統合参謀本部副議長

2020年09月25日(金)02時12分

トランプ米大統領の元上級顧問であり退役大将のポール・セルバ氏(左から2番目)は、11月3日の大統領選で民主党候補バイデン前副大統領を公に支持する意向を示した。昨年2月撮影(2020年 ロイター/JIM YOUNG)

[24日 ロイター] - トランプ米大統領の元上級顧問であり退役大将のポール・セルバ氏は、11月3日の大統領選で民主党候補バイデン前副大統領を公に支持するため、バイデン氏を推薦する軍や政権の元幹部からなる大型団体に加わった。団体が24日に公表する書簡をロイターが入手した。

セルバ氏は2019年7月まで米統合参謀本部副議長を務めた。「バイデンのための国家安全保障指導者」という名の団体には、元軍幹部や元大使、元政権当局者など国家安全保障の専門家489人が名を連ねる。

セルバ氏は、トランプ氏が「大統領が担う大きな責任を果たすことができない」とする書簡に署名。書簡は「トランプ氏の尊大な態度や失敗により、同盟国は米国を信頼も尊重もしなくなった。敵国は米国を恐れなくなった」とした。

セルバ氏はコメントの要請にすぐには応じなかった。

これまでも国家安全保障の元指導者から成る他の団体がトランプ氏を批判しバイデン氏を支持した例はある。ただセルバ氏のように、国防総省で2番目に高い地位にいた最近の退役大将が、大統領候補者を公に支持し自身が仕えた大統領を批判する書簡に署名することは注目に値する。

書簡には他に、ポール・ズクンフト元沿岸警備隊長官、サミュエル・ロックリア元太平洋軍司令官、ピーター・チアレリ元陸軍副参謀総長が名を連ねた。

バイデン陣営はリベラル派や共和党穏健派、無党派を含む幅広い連合を結成しようとしてきた。バイデン氏は8月の民主党大会の指名受諾演説で、大統領に就任した場合、民主党支持派だけでなく全ての米国人の大統領になると主張した。

トランプ氏は自分を米軍の擁護者と評しており、大規模な軍事費を誇っているものの、最高司令官を侮辱したり、一部の主要な問題について司令官の助言を無視したりし、国防総省との関係は悪化している。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米CPI、2月前年比+2.8%・前月比+0.2% 

ビジネス

ポルシェ、関税で値上げも コスト削減へ

ビジネス

車載電池ノースボルト、スウェーデンでも破産申請 欧

ワールド

トランプ氏の書簡、近くイランに到着=外相
MAGAZINE
特集:日本人が知らない 世界の考古学ニュース33
特集:日本人が知らない 世界の考古学ニュース33
2025年3月18日号(3/11発売)

3Dマッピング、レーダー探査......新しい技術が人類の深部を見せてくれる時代が来た

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦している市場」とは
  • 2
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は中国、2位はメキシコ、意外な3位は?
  • 3
    白米のほうが玄米よりも健康的だった...「毒素」と「腸の不調」の原因とは?
  • 4
    うなり声をあげ、牙をむいて威嚇する犬...その「相手…
  • 5
    スイスで「駅弁」が完売! 欧州で日常になった日本食、…
  • 6
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」…
  • 7
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 8
    トランプ=マスク独裁は許さない── 米政界左派の重鎮…
  • 9
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアで…
  • 10
    メーガン妃が「菓子袋を詰め替える」衝撃映像が話題…
  • 1
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやステータスではなく「負債」?
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦している市場」とは
  • 4
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 5
    メーガン妃が「菓子袋を詰め替える」衝撃映像が話題…
  • 6
    うなり声をあげ、牙をむいて威嚇する犬...その「相手…
  • 7
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」…
  • 8
    「コメが消えた」の大間違い...「買い占め」ではない…
  • 9
    「これがロシア人への復讐だ...」ウクライナ軍がHIMA…
  • 10
    著名投資家ウォーレン・バフェット、関税は「戦争行…
  • 1
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 4
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 7
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 8
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 9
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 10
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中