ニュース速報

ワールド

ブラジル新型コロナ死者が減少傾向、ピーク脱したとの見方も

2020年09月03日(木)12時28分

 ブラジルで、新型コロナウイルス感染による死者数増加のペースが5月以来初めて鈍化しているもようだ。写真はステイホームを呼び掛ける絵。2日リオデジャネイロで撮影(2020年 ロイター/Pilar Olivares)

[リオデジャネイロ 2日 ロイター] - ブラジルで、新型コロナウイルス感染による死者数増加のペースが5月以来初めて鈍化しているもようだ。長かったピークを脱した兆候だとの見方が出ている。

米国に次いで世界で2番目に感染状況が深刻なブラジルでは、これまでに400万人近くの感染者と12万人以上の死者が出ている。

だがロイターの算出によると、先週には1日当たりの死者数平均が900人を下回り、3カ月半ぶり低水準となったほか、米国とインドの水準を下回った。

インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究者らも、ブラジルで感染者1人が新たに何人に感染させるかを示す「実効再生産数」が1を下回り、感染拡大抑制の条件が満たされていると分析した。しかし、8月にも1を下回った後、1週間後に再び1を超えたという。

政府の統計も変動しており、1日と2日の死者数がともに1100人を超えるなど、専門家らは最悪期を脱したと言うには時期尚早としている。

リオデジャネイロ連邦大学の感染症専門家ロベルト・ メドロンホ氏は、「以前のピークと比較すれば減少傾向にある。だがまだ高水準で推移しており、再度増加しないよう警戒する必要がある」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

メラニア夫人、中絶の権利擁護を示唆 トランプ氏の立

ワールド

石破首相、経済対策の策定指示 総選挙後に決定・補正

ワールド

ウクライナ軍総司令官、ドネツク州で防衛強化指示 要

ワールド

原油先物は小幅続伸、中東情勢の供給影響を見極め
MAGAZINE
特集:大谷の偉業
特集:大谷の偉業
2024年10月 8日号(10/ 1発売)

ドジャース地区優勝と初の「50-50」を達成した大谷翔平をアメリカはどう見たか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ベッツが語る大谷翔平の素顔「ショウは普通の男」「自由がないのは気の毒」「野球は超人的」
  • 2
    【独占インタビュー】ロバーツ監督が目撃、大谷翔平が「花開く」瞬間...「彼はロボットではなくチームメイト」
  • 3
    ウクライナに供与したF16がまた墜落?活躍する姿はどこに
  • 4
    サッカーユニから胸を「まる出し」、下は穿かず...人…
  • 5
    8日間のはずが8カ月に...宇宙飛行士の「足止め騒動」…
  • 6
    年収600万円、消費者金融の仕事は悪くなかったが、債…
  • 7
    原点は「ナチスの純血思想」...オーストリアで自由党…
  • 8
    NewJeansミンジが涙目 夢をかなえた彼女を待ってい…
  • 9
    大谷翔平と愛犬デコピンのバッテリーに球場は大歓声…
  • 10
    アラスカ上空でロシア軍機がF16の後方死角からパッシ…
  • 1
    ベッツが語る大谷翔平の素顔「ショウは普通の男」「自由がないのは気の毒」「野球は超人的」
  • 2
    ウクライナに供与したF16がまた墜落?活躍する姿はどこに
  • 3
    漫画、アニメの「次」のコンテンツは中国もうらやむ日本の伝統文化? カギは大手メディアが仕掛ける「伝検」
  • 4
    ウクライナ軍、ドローンに続く「新兵器」と期待する…
  • 5
    エコ意識が高過ぎ?...キャサリン妃の「予想外ファッ…
  • 6
    ワーテルローの戦い、発掘で見つかった大量の切断さ…
  • 7
    大谷翔平と愛犬デコピンのバッテリーに球場は大歓声…
  • 8
    【クイズ】「バッハ(Bach)」はドイツ語でどういう…
  • 9
    【独占インタビュー】ロバーツ監督が目撃、大谷翔平…
  • 10
    南洋のシャチが、強烈な一撃でイルカを「空中に弾き…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    ベッツが語る大谷翔平の素顔「ショウは普通の男」「自由がないのは気の毒」「野球は超人的」
  • 3
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレイグの新髪型が賛否両論...イメチェンの理由は?
  • 4
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン…
  • 5
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは.…
  • 6
    ウクライナに供与したF16がまた墜落?活躍する姿はど…
  • 7
    漫画、アニメの「次」のコンテンツは中国もうらやむ…
  • 8
    国立西洋美術館『モネ 睡蓮のとき』 鑑賞チケット5組…
  • 9
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢…
  • 10
    ウクライナ軍、ドローンに続く「新兵器」と期待する…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中