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WHO「ワクチン国家主義」に警鐘、共同購入枠組みに参加要請
世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は18日、新型コロナウイルスワクチンを平等に分配するための枠組み「COVAXファシリティー」への参加期限を今月末に控え、各国に枠組みへの参加を呼び掛けた。タイ・チュラーロンコーン大学の研究施設で6月撮影(2020年 ロイター/ATHIT PERAWONGMETHA)
[ジュネーブ/マニラ 18日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は18日、新型コロナウイルスワクチンを平等に分配するための枠組み「COVAXファシリティー」への参加期限を今月末に控え、一部の国だけがワクチンを買いあさり、他の国にワクチンが行き届かなければ、新型コロナの世界的大流行(パンデミック)は拡大する一方だとして、各国に枠組みへの参加を呼び掛けた。
テドロス氏はオンライン会見で「ワクチン国家主義を防ぐ必要がある。限りある供給を戦略的に、世界的に共有することこそ、各国の国益につながる」と強調した。
WHOによると、同枠組みを巡って貧困国92カ国、富裕国80カ国が関心を表明しているが、一部の国は回答を保留しているという。欧州委員会は欧州連合(EU)加盟国に対し、コストやスピードの面で問題があるため、枠組みへの参加を見送るよう求めている。
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