ニュース速報

ワールド

米国の対中政策に国際的支持、「形勢変わりつつある」=国務長官

2020年07月30日(木)23時39分

ポンペオ米国務長官は30日、上院外交委員会で行った証言で、次世代通信規格「5G」や南シナ海の海洋権益などを巡る米国の対中政策に国際的な支持が高まっており、「形勢は変わりつつある」との見解を示した。代表撮影(2020年 ロイター)

[ワシントン 30日 ロイター] - ポンペオ米国務長官は30日、上院外交委員会で行った証言で、次世代通信規格「5G」や南シナ海の海洋権益などを巡る米国の対中政策に国際的な支持が高まっており、「形勢は変わりつつある」との見解を示した。

米中間の緊張はこのところ高まっており、米国がテキサス州ヒューストンの中国総領事館の閉鎖を命じたことへの対抗措置として、中国は四川省成都市の米総領事館を閉鎖した。

ポンペオ長官は2019年4月以来となる上院外交委での証言で、「中国共産党は現代における脅威の中心となっている」とし、「ヒューストンの中国総領事館はスパイ活動のハブとなっていたため閉鎖した」と述べた。

その上で、5Gからの中国の通信機器最大手華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]排除のほか、中国による南シナ海の海洋権益主張などに対する米国の方針に国際的な支持が高まっているとし、「米国の積極的な外交政策により、中国共産党の脅威に対する国際的な認識が高まった。 形勢は変わりつつある」と述べた。

ただ、中国が大きな経済力を持っていることで、国際的な連携の形成は困難になっているとも指摘。中国が香港での反政府的行動を取り締まる「香港国家安全維持法」を施行したことを支持する国が複数あることに「驚きを感じるとともに失望している」と述べた。

このほか、ロシアがアフガニスタンのタリバン系武装勢力に対し米兵殺害に報奨金を払ったとの疑惑については、「アフガニスタンに駐留している米兵が直面している危険については誰もが認識している」と述べるにとどめた。

在独米軍の削減については、トランプ政権の決定を擁護した。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米ミシガン大消費者調査、5年先インフレ予想4.1%

ワールド

米関税に「断固たる対抗措置」、中国国営TVが短文サ

ビジネス

米2月PCE価格+2.5%、予想と一致 スタグフレ

ワールド

米加首脳が電話会談、トランプ氏「生産的」 カーニー
MAGAZINE
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
2025年4月 1日号(3/25発売)

トランプの「逆風」をはね返す企業の努力が地球を救う

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジェールからも追放される中国人
  • 3
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中国・河南省で見つかった「異常な」埋葬文化
  • 4
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 5
    なぜANAは、手荷物カウンターの待ち時間を最大50分か…
  • 6
    アルコール依存症を克服して「人生がカラフルなこと…
  • 7
    不屈のウクライナ、失ったクルスクの代わりにベルゴ…
  • 8
    突然の痛風、原因は「贅沢」とは無縁の生活だった...…
  • 9
    最悪失明...目の健康を脅かす「2型糖尿病」が若い世…
  • 10
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 1
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 2
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き詰った「時代遅れ企業」の行く末は?【アニメで解説】
  • 3
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えない「よい炭水化物」とは?
  • 4
    「テスラ離れ」止まらず...「放火」続発のなか、手放…
  • 5
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取…
  • 6
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥ…
  • 7
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大…
  • 8
    大谷登場でざわつく報道陣...山本由伸の会見で大谷翔…
  • 9
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 10
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 3
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 4
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 5
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 6
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 7
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 8
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 9
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 10
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中