ニュース速報

ワールド

原油先物は横ばい、新型コロナ感染者急増が需要期待を圧迫

2020年07月30日(木)14時28分

 7月30日、アジア時間の原油先物はほぼ横ばい。新型コロナウイルスの感染者急増を受け、燃料需要の回復が妨げられるとの懸念に圧迫されている。写真は中国で昨年8月撮影(2020年 ロイター)

[メルボルン/シンガポール 30日 ロイター] - アジア時間の原油先物はほぼ横ばい。新型コロナウイルスの感染者急増を受け、燃料需要の回復が妨げられるとの懸念に圧迫されている。

0330GMT(日本時間午後0時半)時点で、北海ブレント先物10月限は0.04ドル(0.1%)高の1バレル=44.13ドル。31日に期日を迎える9月限は薄商いの中、横ばいの1バレル=43.75ドル。

米WTI原油先物は0.01ドル安の1バレル=41.26ドル。

前日には米エネルギー情報局(EIA)の週間統計で、原油在庫が昨年12月以来最大の落ち込みを記録したことを受け、ともに上昇していた。

7月24日までの週の米原油在庫は前週比1060万バレル減の5億2600万バレル。アナリストは35万7000バレル増加すると予想していた。

ただ、ガソリン在庫とヒーティングオイルやディーゼル燃料を含む留出油在庫はともに予想に反して増加。燃料需要の回復が不安定な状況にあることを浮き彫りにした。

アクシコープのチーフ・グローバル・マーケット・ストラテジスト、スティーブン・イネス氏は、ガソリン在庫の増加が圧迫要因だと指摘。「新型コロナの感染拡大が(米南部の)サンベルト地帯で続く中、通常のドライブシーズンとは異なるという事実を改めて突き付けた」と語った。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

焦点:大混乱に陥る米国の漁業、トランプ政権が割当量

ワールド

トランプ氏、相互関税巡り交渉用意 医薬品への関税も

ワールド

米加首脳が電話会談、トランプ氏「生産的」 カーニー

ワールド

鉱物協定巡る米の要求に変化、判断は時期尚早=ゼレン
MAGAZINE
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
2025年4月 1日号(3/25発売)

トランプの「逆風」をはね返す企業の努力が地球を救う

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジェールからも追放される中国人
  • 3
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中国・河南省で見つかった「異常な」埋葬文化
  • 4
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 5
    突然の痛風、原因は「贅沢」とは無縁の生活だった...…
  • 6
    なぜANAは、手荷物カウンターの待ち時間を最大50分か…
  • 7
    不屈のウクライナ、失ったクルスクの代わりにベルゴ…
  • 8
    アルコール依存症を克服して「人生がカラフルなこと…
  • 9
    最悪失明...目の健康を脅かす「2型糖尿病」が若い世…
  • 10
    最古の記録が大幅更新? アルファベットの起源に驚…
  • 1
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 2
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き詰った「時代遅れ企業」の行く末は?【アニメで解説】
  • 3
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えない「よい炭水化物」とは?
  • 4
    「テスラ離れ」止まらず...「放火」続発のなか、手放…
  • 5
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取…
  • 6
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 7
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥ…
  • 8
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大…
  • 9
    大谷登場でざわつく報道陣...山本由伸の会見で大谷翔…
  • 10
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 3
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 4
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 5
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 6
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 7
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 8
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 9
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 10
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中