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新型コロナで小児の予防接種が激減、国連機関が警鐘

7月15日、世界保健機関(WHO)と国連児童基金(ユニセフ)は15日、小児を対象としたはしかや破傷風、ジフテリアなどの危険な疾病の予防接種実施率について、新型コロナウイルスの感染拡大で深刻な落ち込みを示しており、多くの子どもの命が危険にさらされていると警告した。写真はカブールで2016年9月撮影(2020年 ロイター/Mohammad Ismail)
[ロンドン 15日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)と国連児童基金(ユニセフ)は15日、小児を対象としたはしかや破傷風、ジフテリアなどの危険な疾病の予防接種実施率について、新型コロナウイルスの感染拡大で深刻な落ち込みを示しており、多くの子どもの命が危険にさらされていると警告した。
WHOのテドロス事務局長は、ユニセフとの共同リポートで、「小児期の定期予防接種により防げる疾病の離間や死亡は、新型コロナ自体よりはるかに大きな危険をもたらす可能性がある」と述べた。
リポートで行われた調査では、回答した82カ国中約75%で、5月時点で新型コロナに関連して予防接種プログラムに支障が生じていた。
大半の問題は、医療従事者用の防護品が不足していることや、移動規制、医療従事者の人材不足に関連があり、こうした要因により予防接種の実施が削減または中止されているという。