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中国、労働節5連休に延べ1.15億人が旅行 業界「明るい兆し」
中国では、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた外出制限が緩和される中、労働節に伴う5月1─5日の連休の旅行者数が1億1500万人となった。それでも前年の1億9500万人と比べると41%減少した。北京のレストランで5日撮影(2020年 ロイター/Tingshu Wang)
[上海 6日 ロイター] - 中国では、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた外出制限が緩和される中、労働節に伴う5月1─5日の連休の旅行者数が延べ1億1500万人となった。自動車旅行が多くを占めた。文化観光省のデータと旅行業者の情報で明らかになった。
前年の1億9500万人と比べると41%減少したが、旅行業者や当局は、予想の約9000万人を上回っており、明るい兆しだと歓迎した。
中国の旅行予約サイト大手、携程旅行網(トリップドットコムグループ)
中国は数カ月にわたる外出制限で打撃を受けた経済の再活性化に向けて国内旅行を促そうとしている。
野村はリポートで、連休中の活動は中国経済の正常化を示唆したが、回復のスピードは非常に緩やかだと指摘。中国政府が行動制限の一部を継続しているほか、強い不透明感が消費者信頼感に影を落とし、輸出の急減で家計の収入が圧迫され、何百万もの人が職を失っているからだとした。
文化観光省によると、5連休中の旅行会社の売上高は475億6000万元(67億4000万ドル)となった。前年の数字は公表していない。
同省によると、自動車旅行が全体の6割超を占めた。トリップドットコムは、レンタカーの予約が前年同期比で10%増えたと明らかにした。
同社によると、連休中のパッケージ旅行の予約の半数以上は1990年以降に生まれた若い世代によるものだった。また、旅行先としては成都や上海といった都市の人気が高かった。
同社によると、連休中の航空便や電車、自動車の利用で4月29日に受け付けた予約の件数は同月24─29日の6日間の予約数を130%上回った。
中国のネット検索大手、百度(バイドゥ)のデータを基にしたロイターの算出によると、5連休初日の1日に市外に出かけた人は、4月4日の清明節と比べて50%近く増加した。
中国では観光地の大半が再開されている。ただ、多くの観光地では、感染リスクを抑えるため入場者は収容能力の30%に制限されている。
*内容を追加しました。