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英首相、離脱巡るEU首脳会議控え「厳しい1週間に」
11月19日、メイ英首相は講演で、欧州連合(EU)からの離脱を巡り、今週は合意草案の詳細をまとめる厳しい週になるとの見解を示すことが、講演原稿の抜粋で明らかになった。首相官邸を出る同首相。ロンドンで16日撮影(2018年 ロイター/Peter Nicholls)
[ロンドン 18日 ロイター] - メイ英首相は19日の講演で、欧州連合(EU)からの離脱を巡り、今週は合意草案の詳細をまとめる厳しい週になるとの見解を示すことが、講演原稿の抜粋で明らかになった。
メイ首相は14日にEUとの離脱合意草案を発表して以降、ラーブEU離脱担当相を含む複数の閣僚の辞任や与党内でのメイ氏不信任投票を求める動きなど、めまぐるしい展開に直面している。
EUは合意草案を協議するため、25日に首脳会議を開く。
メイ首相は、英産業連盟(CBI)の年次会合での講演で「25日の欧州理事会特別会合までの1週間は厳しい協議」が待ち構えていると指摘する。
その上で「この期間に、われわれが将来の関係の基礎となる枠組みの完全かつ最終的な詳細を打ち出すことを期待する。私は欧州理事会で合意に達し、下院に持ち帰ることができると確信している」と述べる。
離脱支持派と反対派の双方の議員から強く批判されている合意草案について、英国にとって望ましい合意だとの認識を示す。
一方、野党・労働党のコービン党首は同じ会合での講演で、合意草案は「失敗で、世界最悪のディールで英国にとって望ましくない。英国を実際の権利がない無期限の妥協に追いやった」と批判する。