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ベネズエラ大統領、米外交官2人の国外追放命令 追加制裁報復で
5月22日、ベネズエラのマドゥロ大統領(写真右)は、自身が再選した選挙を巡って科された追加制裁への報復措置として、同国にある米大使館のトップ2人の国外追放処分を命じた。(2018年 ロイター/Marco Bello)
[カラカス 22日 ロイター] - ベネズエラのマドゥロ大統領は22日、自身が再選した選挙を巡って科された追加制裁への報復措置として、同国にある米大使館のトップ2人の国外追放処分を命じた。
マドゥロ氏は、トッド・ロビンソン米代理大使が「軍事的な陰謀」に関与したと主張し、ロビンソン氏とブライアン・ナランホ次席に対し、48時間以内の国外退去を命令した。
20日実施されたベネズエラ大統領選を巡っては、米国や欧州連合(EU)、中南米の大半の主要国が民主主義の基準を満たさなかったとして批判している。
トランプ米大統領はベネズエラに新たな経済制裁を科す大統領令に署名、石油などのベネズエラ資産に絡む売掛債権取引への米国人の関与を禁止した。
マドゥロ大統領は、米大使館がベネズエラの軍事、経済、政治問題に干渉してきたと主張、詳細には触れず、近く証拠を示すと表明した。
「陰謀や制裁によってベネズエラを押さえ込むことはできない」と強調した。
米国務省のナウアート報道官は記者ブリーフィングで、2人の米外交官に関するマドゥロ大統領の「誤った主張」をはねつけた。
EUは22日に出した声明で、ベネズエラ大統領選は「信頼できる手続きに関する国際的最低基準」も満たさなかったと指摘。「適切な措置」を検討する方針をあらためて示した。
*内容を追加しました。