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ノルドストリーム2、欧州のエネルギー安保弱める=米国務長官
1月27日、ティラーソン米国務長官は、ロシアとドイツの間で建設が計画されている天然ガスパイプライン「ノルドストリーム2」について、欧州のエネルギー安全保障にとって脅威との認識を示した。ポーランドのモラウィエツキ首相(左)と会談する同米国務長官(右)(2018年 ロイター/Kacper Pempel)
[ワルシャワ 27日 ロイター] - ティラーソン米国務長官は27日、ロシアとドイツの間で建設が計画されている天然ガスパイプライン「ノルドストリーム2」について、欧州のエネルギー安全保障にとって脅威との認識を示した。
ポーランド、ウクライナ、バルト諸国は、同パイプラインにより欧州のロシア産ガス依存が強まるほか、多額の資金をロシアに供給することで欧州連合(EU)加盟国との国境で軍備を増強する資金につながると懸念している。
ティラーソン氏はワルシャワで会見し、「ポーランドと同様、米国はノルドストリーム2に反対する。欧州全体のエネルギー安保や安定を弱体化させるとみている」と語った。
これに対し、ドイツやオーストリアはより安価なガスを得られる商業的な利益を重視し、パイプライン新設の悪影響はほとんどないとの見解を示している。