ニュース速報

ワールド

米SECデータベースに不正アクセス、金融取引に利用した可能性

2017年09月21日(木)15時00分

 9月20日、米証券取引委員会(SEC)は、ソフトウエアの弱点を突いてデータベース上の非公開情報に何者かがアクセスしたことを明らかにした。写真はワシントンで2011年6月撮影(2017年 ロイター/Jonathan Ernst)

[ワシントン 20日 ロイター] - 米証券取引委員会(SEC)は20日、ソフトウエアの弱点を突いてデータベース上の非公開情報に何者かがアクセスしたことを明らかにした。入手した情報を利用して金融取引を行い、不正に利益を得た可能性があるとした。

SECの発表によると、侵入があったのは企業財務情報公開システム「EDGAR」で、2016年に発生した。SECは以前からこの件を把握していたが、先月になって金融取引で利益を得た可能性があることが分かったという。

ソフトウエアの脆弱(ぜいじゃく)性は16年の発見後、「速やかに」修正されたと説明した。

その上で「個人を特定できる情報への不正アクセスにはつながらず、SECの業務を妨げたり、システム全体を危険にさらすような事態にはならなかった」との見方を示した。

SECはこの件について関連当局と協力しているとしたが、具体的な名称は挙げなかった。

SECは、インサイダー取引や市場操作に利用され得る大量の秘密情報を取り扱っている。EDGARには四半期決算やM&A(合併・買収)関連情報など企業の開示データ数百万件が保存されている。

SECの情報システムを巡っては米政府監査院(GAO)が脆弱性を警告していた。

GAOは7月、SECが秘密情報の暗号化を徹底していないほか、サポートされていないソフトウエアを利用し、ハッカーの侵入検出システムの導入も不十分で、ファイアウォールの設定ミスを犯すなど多数の問題があると指摘した。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ゼレンスキー氏、英仏と部隊派遣協議 「1カ月以内に

ワールド

トランプ氏の相互関税、一部発動 全輸入品に一律10

ワールド

米石油・ガス掘削リグ稼働数、2週連続減少=ベーカー

ワールド

台湾の安全保障トップが訪米、トランプ政権と会談のた
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世界が感動
  • 2
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 3
    4分の3が未知の「海の底」には何がある? NASAと仏宇宙機関が開発した衛星が海底マッピングに成功
  • 4
    ユン韓国大統領がついに罷免、勝利したのは誰なのか?
  • 5
    地球の自転で発電する方法が実証される──「究極のク…
  • 6
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 7
    「パパ、助けて...」壊れたぬいぐるみの「手術」を見…
  • 8
    【クイズ】日本の輸出品で2番目に多いものは何?
  • 9
    「最後の1杯」は何時までならOKか?...コーヒーと睡…
  • 10
    ロシア黒海艦隊をドローン襲撃...防空ミサイルを回避…
  • 1
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世界が感動
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 4
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 5
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 6
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 7
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 8
    5万年以上も前の人類最古の「物語の絵」...何が描か…
  • 9
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 10
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世界が感動
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 10
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中