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台湾中銀、政策金利を予想通り引き下げ 英離脱の通商リスク指摘

2016年06月30日(木)20時49分

 6月30日、台湾中央銀行(写真)は、政策金利を12.5ベーシスポイント(bp)ポイント引き下げ、2010年半ば以来の低水準の1.375%とした。3月撮影(2016年 ロイター/Tyrone Siu)

[台北 30日 ロイター] - 台湾中央銀行は30日、政策金利を12.5ベーシスポイント(bp)ポイント引き下げ、2010年半ば以来の低水準の1.375%とした。利下げは4回連続で市場の予想通り。

中銀は「現在の台湾金融政策は非常に緩和的。拡張的な財政政策や構造改革へのコミットと合わせ、台湾経済が引き続き成長することに寄与する」とコメントした。

中銀はまた、英国の欧州連合(EU)離脱をめぐる不透明感が世界的に貿易のリスクを高め、これが台湾経済に影響する可能性があるとの見方を示した。「最近の国際情勢を受けた不透明感の高まりを考慮すると、台湾経済への慎重な見通しが高まっている」という。

アナリストは景気支援へ年内の追加利下げも見込んでいる。

BMIリサーチのアジア諸国リスク分析担当者は「中銀は引き続き景気を支援する」とした上で、最近の月次統計での輸出や鉱工業生産の改善の兆候が「持続的か一時的なものかは」引き続き不透明だと述べた。

*内容を追加しました。

ロイター
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