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7月の原油安は短期的、生産量維持の方針変えず=OPEC関係者

2015年07月22日(水)21時04分

 7月22日、石油輸出国機構加盟国関係者は、原油価格の下落は短期的なもので、生産量を高水準で維持するという方針は変更しないと述べた。写真はOPEC本部。6月撮影(2015年 ロイター/Heinz-Peter Bader)

[ロンドン/ドバイ 22日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)加盟国関係者は、今月に入っての原油価格の下落は短期的なもので、市場シェア確保のために生産量を高水準で維持するという機構の方針は変更しないと述べた。

22日付けの現地紙によると、クウェートのオメール石油相は原油価格の見通しに自信を示し、生産国は世界経済の成長で価格上昇が見込めると考えていることを明らかにした。

OPECの3人の関係者らも、価格の下落が続くことは見込みにくいと強調。ある関係者は「機構が方針を変えるべき時ではない」とし、「経済の見通しは不透明な部分もあるが、需要は今年前半を上回るだろう。価格は60ドル前後で推移する見通しだ」と述べた。

中国の株安やギリシャ債務危機により原油需要への懸念が広がった上、核協議での合意でイランからの原油輸出が増えるとの観測もあり、7月の原油価格は下落。北海ブレント先物(8月限)は1バレル=57ドルを下回り、10%超下落した。

※英文参照番号[nL5N10139W](契約の内容によっては英文がご覧いただけない場合もあります)

ロイター
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