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UBS会長、資本要件厳格化計画を批判 「競争力損なう」

2024年09月30日(月)14時01分

 9月29日、スイスの金融大手、UBSのコルム・ケレハー会長は、スイス政府が計画している大手銀行に対する資本要件の厳格化について、金融センターとしてのスイスの地位を損ないかねないと警告した。写真はバーゼルで4月撮影(2024年 ロイター/Denis Balibouse)

[チューリヒ 29日 ロイター] - スイスの金融大手、UBSのコルム・ケレハー会長は29日、スイス政府が計画している大手銀行に対する資本要件の厳格化について、金融センターとしてのスイスの地位を損ないかねないと警告した。

スイス政府は今年、UBSなどシステム上重要と見なされる国内大手4銀行に対する監督を強化するための具体的な提案を盛り込んだ報告書を公表した。

ケレハー氏は、スイス紙ゾンタークスブリックに掲載された記事の中で、政府報告書にある22の提言のうち、資本要件の厳格化以外の提案については、そのほとんどに同意するとした上で「私が問題だと思うのは、自己資本規制の強化だ。筋が通らない」と述べた。

資本要件の詳細はまだ明らかになっていないが、ケラーズゲッター財務相は報告書の公表後、UBSに150億─250億ドルの資本上積みが必要になるとの試算は「妥当」と指摘していた。

ケレハー氏は試算に関するコメントは控えたが、過度な自己資本規制は競争力を損なうと主張。「流動性管理など、より重要な問題に焦点を当てるべき」と語った。

ロイター
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