NY外為市場=ドル/円2週間ぶり高値、日銀が利上げ急がず
終盤のニューヨーク外為市場では、ドル/円が2週間ぶりの高値を付けた。2013年2月撮影(2024年 ロイター/Shohei Miyano)
[ニューヨーク/ロンドン 20日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドル/円が2週間ぶりの高値を付けた。日銀が19―20日に開いた金融政策決定会合で政策を据え置き、利上げを急がない姿勢を示したことが背景。
ドル/円は一時1ドル=144.50円まで上昇し、9月初旬以来の高値を付けた。終盤は0.92%高の143.92円。
ユーロ/円 スコシア銀行のチーフ為替ストラテジスト、ショーン・オズボーン氏は「日銀の声明は、クリスマス前に追加利下げを行うという見通しを考えると、市場が期待するよりもやや慎重な内容だったかもしれない。それでも、その可能性が高いと考えている」と述べた。 ユーロ/ドルは0.01%安の1.115925ドル。ドル指数は100.75と、1年ぶり安値をわずかに上回る水準で推移した。 市場では、米連邦準備理事会(FRB)が11月にさらに50ベーシスポイント(bp)の利下げを実施する可能性が49%近くあると予想されており、年末までに74.8bpの利下げが織り込まれている。 このハト派的な見通しは米経済の成長継続への期待を後押しし、リスク資産の大幅な上昇につながった。豪ドルは一時0.68285米ドルまで上昇。終盤は0.13%安の0.68060米ドルとなった。 中国人民銀行(中央銀行)は20日、銀行貸出金利の指標となる最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)を予想外に据え置いた。 ドル=は、オフショア人民元に対して0.23%安の7.043元となった。 英ポンドは0.24%高の1.33180ドル。堅調な英小売売上高が強材料となった。 ドル/円 NY終値 143.91/143.92 始値 144.26 高値 144.49 安値 143.48 ユーロ/ドル NY終値 1.1162/1.1163 始値 1.1159 高値 1.1176 安値 1.1137