米シェブロン、第2四半期利益が予想届かず 精製マージン低下
米石油大手シェブロンが2日に発表した第2・四半期決算は、純利益が市場予想に届かなった。2023年10月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)
[2日 ロイター] - 米石油大手シェブロンが2日に発表した第2・四半期決算は、純利益が市場予想に届かなった。精製マージンの低下と天然ガス価格の下落が重しになった。
純利益は44億ドル(1株当たり2.43ドル)と、前年同期の60億ドルから減少した。調整後利益は47億ドル(同2.55ドル)。LSEGがまとめたアナリストの1株当たり利益予想は2.93ドルだった。
石油・ガス生産の利益は前年比9.4%減。ガソリン・化学製品の生産による利益も約60%減少し、5億9700万ドルとなった。
サード・ブリッジのエネルギー部門グローバル責任者、ピーター・マクナリー氏は「この減少は、世界的に上流部門が予想を約11%下回ったことが背景にある」と述べた。
シェブロンは本社をカリフォルニア州からテキサス州に移転することも発表した。税金が高く、環境規制の厳しいカリフォルニア州からテキサス州に移転する石油会社が増えている。
今後5年間で全ての本社機能をヒューストンに移転する計画。カリフォルニアでの事業をサポートする部門はサンラモンに残る。
マイク・ワース最高経営責任者(CEO)とマーク・ネルソン副会長は2024年末までにヒューストンに移るという。
同社は現在、ヒューストン地域に約7000人、サンラモン地域に約2000人の従業員を抱えている。