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独GDP、第2四半期は予想外のマイナス成長 インフレ高止まり

2024年07月31日(水)00時07分

ドイツ連邦統計庁が30日発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)速報値は前期比(季節調整後)で0.1%減と、予想外のマイナス成長となった。写真はフランクフルトで2月撮影(2024年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

Maria Martinez

[ベルリン 30日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が30日発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)速報値は前期比(季節調整後)で0.1%減と、予想外のマイナス成長となった。

第1・四半期に景気後退(リセッション)を回避したが、依然として景気が上向いていないことが浮き彫りとなった。

ロイターがまとめた市場予想は0.1%増。第1・四半期のGDPは0.2%増だった。

独経済は昨年、0.3%のマイナス成長となり、主要国の中で最も景気が悪く、年初には景気後退に陥る可能性があった。第2・四半期も再び他のユーロ圏各国から遅れをとり、成長率の乖離が拡大している。

INGのマクロ部門のグローバルヘッド、カーステン・ブルゼスキ氏は「独経済はスタグフレーション的である一方、ユーロ圏全体は比較的堅調だ。しかしインフレは高止まりしているため、回復が弱まる可能性があることを示している」と述べた。

また、統計庁が同日発表した7月の消費者物価指数(CPI)速報値は欧州連合(EU)基準(HICP)で前年同月比2.6%上昇となった。予想は2.5%上昇だった。

ブルゼスキ氏は「9月の欧州中央銀行(ECB)理事会での追加利下げへの疑念を強めるのは、このインフレ率の粘着性だ」と指摘した。

変動の激しい食品とエネルギー価格を除いたコア指数は2.9%上昇で、伸びは前月と変わらずだった。サービスインフレは7月も3.9%上昇と、引き続き高水準で推移した。

コメルツ銀行のシニアエコノミスト、ラルフ・ソルビーン氏は、「この状況は当面大きく変わる可能性は低く、コアインフレ率は今後数カ月間、ECBの目標である2%を大きく上回るだろう」と述べた。

ロイター
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