中国EV用電池CATL、第2四半期は減収増益
7月26日、中国電気自動車(EV)用電池大手の寧徳時代新能源科技(CATL)の第2・四半期決算は、純利益が前年同期比13.4%増の123億6000万元(17億ドル)、売上高が同13.2%減の870億元だった。2023年11月撮影(2024年 ロイター/Florence Lo)
[北京 26日 ロイター] - 中国電気自動車(EV)用電池大手の寧徳時代新能源科技(CATL)の第2・四半期決算は、純利益が前年同期比13.4%増の123億6000万元(17億ドル)、売上高が同13.2%減の870億元だった。同社が26日に証券取引所に提出した書類を基にロイターが算出した。
UBSの予想では、純利益は4.5%減の104億1000万元となっていた。前期の実績は7%増だった。
減収は3四半期連続で、減少率は前期の10.4%から拡大した。
中国の景気回復が進まない中、EV販売が低調に推移していることが背景にある。
6月のEV販売台数の伸び率は5月の27.4%から9.9%に鈍化した。自動車販売台数全体は政府と自動車メーカーのさまざまな優遇措置にもかかわらず3カ月連続で減少した。
車載電池業界団体の中国汽車動力電池産業創新連盟(CABIA)のデータによると、米EV大手テスラを最大の顧客とするCATLの上半期の中国製EV用電池のシェアは前年同期比3%ポイント拡大して46.4%となった。第2位の比亜迪(BYD)と3位の中創新航科技(CALB)を合わせたシェアは32%に縮小した。