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英BP、原油・ガス生産とエネルギー移行両方への投資呼びかけ
英石油大手BPのバーナード・ルーニー最高経営責任者(CEO)は、世界は温室効果ガス削減に向けてクリーンエネルギーへの移行を加速する一方、価格急騰を回避するため原油とガスの生産にも投資すべきとの見解を示した。資料写真、2021年10月、インドのナビムンバイで撮影(2023年 ロイター/Francis Mascarenhas)
[ニューデリー 26日 ロイター] - 英石油大手BPのバーナード・ルーニー最高経営責任者(CEO)は、世界は温室効果ガス削減に向けてクリーンエネルギーへの移行を加速する一方、価格急騰を回避するため原油とガスの生産にも投資すべきとの見解を示した。ニューデリーで開催された20カ国・地域(G20)の経済団体によるB20サミットでの発言。
ルーニー氏は、ロシアのウクライナ侵攻後、世界のガス供給量の3%が影響を受けたことを背景に、世界のガス価格は昨年7倍に急騰し、各国はエネルギー支出の拡大と石炭への移行を余儀なくされたと指摘した。
同氏は「われわれは両方とも実行する必要がある。今日のエネルギーシステムに責任を持って投資すると同時に、エネルギー移行の加速にも投資すべきだ」と強調。その上で、2015年のパリ協定以降、世界的な取り組みにもかかわらず、温室効果ガスの排出水準は上昇していることから、エネルギー移行はペースを維持するために秩序を保って進めなければならないと述べた。
さらにルーニー氏は、BPは2020年代半ばまでに資金の40%、20年代末までに同50%をエネルギー移行事業に投じると表明した。