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ウッドサイドの豪ガス施設で来月初めにストも、労組が通告

2023年08月21日(月)08時30分

 豪石油・ガス大手ウッドサイド・エナジー・グループが手掛けるノースウェストシェルフ(NWS)海上ガス施設の労働組合は8月20日、早ければ9月2日にもストライキに入る計画を明らかにした。2022年5月、韓国のテグで開催された世界のガス業界のカンファレンスで撮影(2023年 ロイター/Florence Tan)

[シドニー 20日 ロイター] - 豪石油・ガス大手ウッドサイド・エナジー・グループが手掛けるノースウェストシェルフ(NWS)海上ガス施設の労働組合は20日、早ければ9月2日にもストライキに入る計画を明らかにした。豪州は世界最大級の液化天然ガス(LNG)輸出国であり、出荷に影響が出る可能性がある。

ウッドサイドと労働者側は、賃金や労働条件を巡り対立してきた。NWSは豪州最大のLNGプラントにガスを供給している。

豪州の労組は、労働争議の7営業日前までに会社側に通告することが法律で義務付けられている。

オーストラリア海事労組などでつくる「オフショア・アライアンス」は、23日の営業終了までに交渉要求が満たされない場合、ウッドサイドに7営業日前のスト予告をすることを承認したとフェイスブックに投稿した。早ければ9月2日にストが開始されることを意味する。

オフショア・アライアンスは米シェブロンのLNG施設「ゴーゴン」と「ウィートストーン」の労働者も代表しており、両施設では組合にストを許可するかどうかを巡る労働者の投票を18日に開始した。

ウッドサイドとシェブロンの施設は世界のLNG市場の約1割を供給しており、ストを巡る懸念が欧州ガス価格の不安定化を招いている。

ロイター
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