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ベトナムEVビンファスト、米上場後に株価が2日大幅続落

米ナスダック市場に15日上場したベトナムの電気自動車(EV)メーカー、ビンファストの株式が17日、前日比約34%安で取引を終え、2日続落した。同社ロゴの資料写真(2023年 ロイター/Stephane Mahe)
[17日 ロイター] - 米ナスダック市場に15日上場したベトナムの電気自動車(EV)メーカー、ビンファストの株式が17日、前日比約34%安で取引を終え、2日続落した。取引初日には急騰したが、この2営業日で計46%下落した。
ベトナムの複合企業ビングループ傘下のビンファストは15日、特別買収目的会社(SPAC)のブラック・スペード・アクイジションとの合併を通じてナスダック市場に上場。取引初日の評価額は850億ドルに達し、SPACとの合併時点の3倍を超えたが、現在は460億ドルにまで減少した。
ビンファストは、ビングループ創業者のファム・ニャット・ブオン氏が発行済み株式の99%を実質的に保有しており、浮動株が極めて少ないため株価が変動しやすくなっている。
手元資金が急速に減少している同社は、向こう1年半にわたり追加の資金調達を目指しており、高水準の評価額を維持できない恐れがある。ブオン氏は年間5万台のEVを販売する強気の目標を設定。これは今年これまでの販売実績の2倍を超える水準だ。
ビンファストは15日、消費者への直接販売に加え、ディーラーを介した販売も目指していると明らかにした。これを受け、ロイターが取材した米国のディーラー数社は、同社の構想に対して門戸を開いていると話した。