ニュース速報

ビジネス

テスラ、既存顧客紹介の購入者に特典 EVの販売競争激化で

2023年07月08日(土)00時43分

米テスラは既存顧客から紹介を受けた購入者に対し、車両価格割引などの特典を与える新制度を世界で導入した。2020年10月、スイスで撮影(2023年 ロイター/Arnd Wiegmann/File Photo)

[7日 ロイター] - 米電気自動車(EV)メーカーのテスラは既存顧客から紹介を受けた購入者に対し、車両価格割引などの特典を与える新制度を世界で導入した。

テスラのウェブサイトによると、この制度の名称は「リファー・アンド・アーン(Refer and Earn)」。米国で「モデル3」または「モデルY」を購入した場合、約500ドルのキャッシュバックに相当する特典を得られる。

テスラの地域別ウェブサイトで7日確認したところ、新制度は米国のほかに中国、ドイツ、フランス、カナダ、メキシコ、香港、シンガポールを含めたテスラの最大市場で展開された。

EVの世界販売は競争が激化しており、自動車メーカーは一部市場での値下げや、インセンティブ(販売奨励金)の引き上げを迫られている。

従来の自動車メーカーはこれまでに、車両価格の値引きのために従業員割引やロイヤルティ割引を活用してきた。テスラはこれまで、ウェブサイトに掲載する車両価格をリアルタイムで調整することに力を入れてきた。

テスラの株価は7日朝時点で約1%上昇した。現在の株価は昨年末時点の2倍を超えており、約15%上昇したS&P総合500種指数を上回っている。

CFRAのアナリスト、ギャレット・ネルソン氏は6日、積極的な成長計画を目指している従来の自動車メーカーの間でEV生産増強を巡る問題が広がっている可能性が高いと指摘した。米自動車大手フォード・モーターは6日、2023年第2・四半期のEV販売台数が2.8%減ったと発表した。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ポルシェ、関税で値上げも コスト削減へ

ビジネス

車載電池ノースボルト、スウェーデンでも破産申請 欧

ワールド

トランプ氏の書簡、近くイランに到着=外相

ビジネス

英、決済規制当局を廃止 金融監督機構改革で企業の負
MAGAZINE
特集:日本人が知らない 世界の考古学ニュース33
特集:日本人が知らない 世界の考古学ニュース33
2025年3月18日号(3/11発売)

3Dマッピング、レーダー探査......新しい技術が人類の深部を見せてくれる時代が来た

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦している市場」とは
  • 2
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は中国、2位はメキシコ、意外な3位は?
  • 3
    白米のほうが玄米よりも健康的だった...「毒素」と「腸の不調」の原因とは?
  • 4
    うなり声をあげ、牙をむいて威嚇する犬...その「相手…
  • 5
    スイスで「駅弁」が完売! 欧州で日常になった日本食、…
  • 6
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」…
  • 7
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 8
    トランプ=マスク独裁は許さない── 米政界左派の重鎮…
  • 9
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアで…
  • 10
    メーガン妃が「菓子袋を詰め替える」衝撃映像が話題…
  • 1
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやステータスではなく「負債」?
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦している市場」とは
  • 4
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 5
    メーガン妃が「菓子袋を詰め替える」衝撃映像が話題…
  • 6
    うなり声をあげ、牙をむいて威嚇する犬...その「相手…
  • 7
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」…
  • 8
    「コメが消えた」の大間違い...「買い占め」ではない…
  • 9
    「これがロシア人への復讐だ...」ウクライナ軍がHIMA…
  • 10
    著名投資家ウォーレン・バフェット、関税は「戦争行…
  • 1
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 4
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 7
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 8
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 9
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 10
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中